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大阪市中央区のミュゼ・アルディはカウンセリングルーム登録商標山手心理相談室(本町相談ルーム)の運営会社です。

アダルトチルドレン(AC)HEADLINE

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンという名称は「子供っぽい大人」と思われる方もあろうかと思います。ある意味では「大人になりきれていない成人の方」というケースも多いのですが、心理用語としては、

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【子供のころの家庭環境によって、本来得ることができたはずの「幸福感」と「社会的スキル」を得られなかった方】

というところでしょうか。なぜスキルを得られなかったのかという原因(成育歴)をアダルトチルドレン(AC)と呼んでいるのです。俗っぽく「あだちさん」「あだちるさん」などと呼ばれる場合もあります。

実情

家庭環境については、両親などのDV・貧困・アルコール依存・離婚・不仲・過保護などによって、子供が大人になる過程での望ましいプロセスをゆがめられた状態ということになります。たとえば、あだちさんの家庭では、子供は次のような成長をする可能性が高くなります。

★ヒーロー

「正義の味方」ではありません。子供らしい自分を殺して、大人になった自分、期待されている自分を演技してしまうことを指します。自分が周囲から何を期待されているのかを察知するカンが鋭く、察知するとすぐに自分の個人的な欲求を抑制し、期待通りに生きることに努力を(自動的に)してしまいます。

★ピエロ

こちらはいわゆる「道化師」です。上記と同様周囲の期待に過度に合わせようとするのですが、大人の「笑い」をとったり、周囲を楽しくさせようとします。ヒーローと同様、周囲の期待を察知して、その期待に応えるよう自分を過度に抑制し、(自然と)我慢をして合わせようとします。

他にもロスト・ワン、スケープゴートなどの「歪み」が見られます。そうなると、子供たちは大きくなってどのようなハンディを背負うのか。メンタル面で見てみましょう。

(実務面は「生活と仕事の相談室」をご参照ください)


・甘えと愛情、依存、同情などの区別がつかない

アダルトチルドレン(AC)の方で、この問題を抱える方は非常に多く、異性と近づくと、異常に接近してしまうため距離感がつかめず、不適切な関係になってしまうことがあります。恋愛に進展すれば、恋人に全て合わせようとします。自分のペースで生きられないので、こころと実務の双方で苦しくなり
ます。

また、区別がつかないために、自分にふさわしくない相手を選んでしまう傾向があります。恋愛相手がそのまま依存できる、もしくはしてもらえる相手になってしまうため、相応しくない恋愛パートナーを選択する原因のひとつにもなっているようです。DVやモラルハラスメントの傾向を持つ方、或いは自己中心性の非常に強い方をパートナーに選択する傾向があり、後で苦労します。

カウンセラーの中にも「ACから回復した」という方もおられますが、こちらはACだった時代にどの程度だったかによって、その方のカウンセリングを受けるか考えましょう。極端なケースだと、シンナーや大麻・麻薬・ドラッグまで手を出していることもありますが、これらは脳本体にダメージを蓄積します。一般的には他人にカウンセリングをする余力はないと思われますが・・・・・。


遊びや雑談がうまくできない

自分を抑えて育ってきた傾向があるため、遊ぶ時も周囲の様子を伺いながら適切な役割を担おうとするクセがついてしまいます。

また、相手の期待に応えるということが習慣化しているので、NOという答を選択することが非常に難しく、自分が辛くてもYESと返事をしてしまい、後で抱え込んでしまうことがあります。
また、その結果に対して、自分のせいだという判断をしがちで、自分に罰を与えることが少なくありません。


「自主性」が失われてしまう

アダルトチルドレン(AC)の方は幼いころから自分に影響を与える存在(父・母・兄・姉)に「承認」を得る習性がついてしまっているので、どうしても自分自身の意思で何かを決めることが苦手になります。
判断をする時に参考になる長老の指針や周囲の人の期待値を確認しようとします。アダルトチルドレン最大の問題といっても良いでしょう。


アスペルガー・新型うつの真実とカウンセリングの受け方」にはアダルトチルドレンと発達障害の違いなども掲載しています。よろしければ手に取ってみてください。


山手心理相談室は、アダルトチルドレンへの対応がとても多く、改善実績もたくさんあります。ひとりひとり症状が違いますが、ぜひ一緒に取り組みましょう。